【復習用】ななみん Chap.1:ライフプランニングと資金計画⑥

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 これまで四つの記事にわたって、社会保険医療保険介護保険年金保険労災保険雇用保険のうち、年金を除く四種類について簡単にまとめてきたチュウね。色々とややこしいことも多くまたアル中ピカチュウも覚え切れていないけれど、みんな本当におつかれチュウ!最後に、これまで後回しにしてきた「年金保険」についてまとめておくチュウ!以前の保険について復習しておきたい読者は、たとえば前回の記事「雇用保険」に戻るチュウ!

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Sec.5:公的年金の全体像

 年金制度の詳細に立ち入る前に、一節を割いてその全体像を把握しておく。年金制度はどのような構造になっていて、対象者や納付額はどう分類されているのか、また納付が困難である無職や学生についてはどのような措置が設けられているのかといったことを、簡単にまとめておく。

  • 年金制度概要

 まず日本の年金制度は、加入を拒否できない公的年金と、その他の任意加入の私的年金に大別される。これから扱うのは公的年金の方であり、これは 20 歳以上 60 歳未満の全国民を対象とする国民年金と、特に会社員や公務員を対象とした厚生年金保険の二種類から成る。これらは「公的年金は二階建ての構造をしている」と言われ、したがって、国民年金と厚生年金保険の両方に加入している会社員や公務員は、それら二つを同時に受給することが可能である。

 国民年金老齢基礎年金障害基礎年金遺族基礎年金の三つから成り、厚生年金老齢厚生年金障害厚生年金遺族厚生年金の三つから成る。

  • 国民年金概要

 国民年金はすぐ上に書いた通り、20 歳以上 60 歳未満の国民の加入を強制とする。60 歳以上 65 歳未満の人間は、年金の受給額を満額に近づけるために任意の加入を許されている。というのは、年金の受給開始年齢は原則として 65 歳と決まっているからである。

 国民年金について、被保険者は以下の三種類に分類されている。第 1 号被保険者とは、自営業の人間や、学生そして無職を指す。また会社員公務員第 2 号被保険者に分類される。最後に、第 2 号被保険者が扶養する配偶者(子供は含まないことに注意せよ)を第 3 号被保険者と呼ぶ。ここで、老齢年金の対象になった人間は第 2 号の対象から外される。

 納付金額は上のそれぞれの分類に応じて次のように定められている。まず、第 1 号被保険者に対しては国民年金保険料=月々 16,340 円である。働いていて報酬が確定している第 2 号被保険者に対しては、労使折半厚生年金保険料=(月収+賞与)× 18.30%と決められている。第 3 号は扶養されている身なので、保険料の徴収はない。

 納付期日は翌日末日を原則としている。しかし口座振替で納付するのであれば引き落としは当月末日になされるし、また 6 ヶ月/1 年/2 年について前納することもできる。これらについては納付額が割引される。なお、保険料の納付を滞納した場合は、遡って納付できるのが原則 2 年分までに制限されている。

  • 保険料の免除と猶予について

 ただでさえ破綻が見える年金制度への参画を低所得者や学生にまで強いるのかと憤りの読者もいるかもしれない。そこで、第 1 号被保険者のみを対象とした免除猶予の可能性について書いておく。まず、免除については次の二種類が設けられている:法定免除とは、生活保護受給者と障害年金受給者について、年金の納付を全額免除とする制度である。失業などにより所得が一定以下であるような国民に対しては、1/4, 2/4=1/2, 3/4, 4/4=1 割の 4 段階制で免除を実施する申請免除という制度もある。

 年金の納付の猶予には、まず学生納付特例制度がある。これは学生で、本人の所得が一定以下の場合に年金の納付の猶予を与える制度である。また、50 歳未満で本人と配偶者の所得が一定以下の場合には、50 歳未満納付猶予制度が用意されている。

 ここで、年金をもらう際にはこの免除期間と猶予期間の分だけ、満額より低く算出されることに言及しておく(後で計算式を扱う)。この際、年金の「免除」で挙げた二種類については、老齢基礎年金額の反映がある。一方「猶予」で挙げた二種類については、追納しなかった期間が反映することなく棄て去られる。年金「額」と言ったのは、これとは別に年金を受給するための条件に年金を納めた「期間」もあり、これにはまた、免除や猶予期間の別の反映のやり方が採られているためである。

  • 年金の給付(導入)

 年金の給付の詳細は次回の記事で扱うが、ここで最後に、年金の給付について一部だけ先取りしておく。上の「年金制度概要」の項でも書いた通り、公的年金はいわゆる二階建ての構造をしている。自営業者は一階の国民年金(老齢・障害・遺族年金)しか受給できないが、会社員や公務員になるとこれらに加えて二階の厚生年金(老齢基礎・障害基礎・遺族基礎年金)も同時にもらえるという構造である。

 年金の支給は受給権が発生した翌月から、その後の偶数月にそれ以前の二ヶ月分が払い出される。たとえば、2/27 を誕生日とするピカチュウ(アル中ピカチュウではない)については、65 歳を迎える年の 2/27 に年金の受給権が発生し、翌 3 月から年金の支給が開始される。そして 4 月には 3 月分、6 月には 4 月、5 月分、8 月に 6 月、7 月分、・・・というように払い出されるわけである。

まとめ!

 公的年金の全体像と称して、その二階建て構造、国民の分類(第 1, 2, 3 号)、納付金額とその期限、免除および猶予の制度、支給について書き留めた。本に載っていた目立たない用語を最後に紹介しておくと、マクロ経済スライドとは、年金の給付額を自動で調整する仕組みを指す。物価や賃金の変動、あるいは被保険者の増減や寿命の長短の変化に対する給付額の変動を緩和する仕組みである。 

 以上で公的年金の全体像を見たので、次回からいよいよ公的年金の詳細を見ていくチュウ!

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